iWAM™は48項目の指数を元に各人の傾向を明らかにし、各種レポートを作成します。
コンサルティング・カウンセリング事例
iWAM™診断を受けた個人に対して「仕事における動機づけと行動特性」を解説したパーソナルレポートのうち、最も特徴的なものである「アティチュード・ソーター・ホイール」を使って、どのようにコンサルティング・カウンセリングを行うか例を挙げて説明します。
■アティチュード・ソーター・ホイールとは…
- 指紋のようなもので、同じものはなく、ひとりひとり異なる。いわば「個性図」。
- 病院で撮る「レントゲン写真」のようにさまざまな情報が表れているが、その読み取りには専門家の解説が必要。(「iWAM™マスター」が、個別セッションで解説します)
- 受検者の「成功知性」(活かすべき長所)と「ブラインド」(盲点となりがちな点)が可視化される。
以下、診断テストを行った人の例(職場における行動特性や考え方)
<Aさんの場合 >※本人の許可を得て掲載しています。
この図からわかるAさんの特徴は…
- 周りの人々と共同で責任を負う仕事ではやる気が起きず、担当する仕事については自分で全責任を負う方がモチベーションが上がる。
- 物事を判断するのに他人の意見を必要とせず、自分で決定したいと思う。
- 問題を発見したり解決することよりも、目標を達成することで意欲が湧く。
- 過去の経験を振り返ったり参照したりするよりも、今を大切にしたり、将来ビジョンを構築することでモチベーションが上がる。
※全体的に、将来の(数値)目標を明確にして、自分で物事を決定し、自分の責任で仕事ができる環境で力を発揮する。
<B さんの場合 >※本人の許可を得て掲載しています。
この図からわかるBさんの特徴は…
- 全体像を捉えることよりも、仕事の指示や情報は細かい部分まで説明してほしいと思う。
- 徐々に変化していくことや大きな変化は好まず、同じ状態が安定して続くことを好む。
- 自分からイニシアチブをとって率先して行動するよりは、周囲の状況を観察し、じっくり考えてから行動に移す。
- 自分の意見で決めるより、周囲のアドバイスを尊重する。
※全体的に、人の和を大切にし、周囲の人々の気持ちに配慮しながら、みんなで和気藹々とした雰囲気の中で働くことでモチベーションが上がる。
◆ アドバイス
「アティチュード・ソーター・ホイール」を読み解くと、職場で、Aさん(上司)とBさん(部下)が、どのようなコミュニケーション・トラブルに悩まされるか想像がつきます。
解決のためのアドバイスは、
- Aさんは、Bさんに対し、できるだけ細かな指示を出し、優先順位をつけてあげるようにするとよい
- Aさんは、Bさんに新しい仕事に取り組ませるときは、「今までの仕事と大きくは変わらない」ことを強調し、「今までのように(これまで通り)やればよい」というニュアンスで、できるだけ「変化」や「新しさ」を前面に出さないようにして話すと受け入れられやすい
- Bさんは、Aさんに報告をするとき、ポイントや概要をかいつまんで話したり、結論から話す癖をつけておくとよい
- BさんがAさんに意見を具申するときは、「これはご提案なのですが」、「最終決定を下すのはもちろんAさんですが」などという枕詞を使って話し始めると聞いてもらいやすくなる
企業のご担当者さまへ
■なぜ、今、新たな診断テストが必要なのか?
iWAM™プログラムは、診断テストが持つ従来の機能(人材の採用・配置・研修への活用、WEBでの受検、効果の可視化など)に加えて、認知科学を応用することで新たな視点を加えたほか、実践に活かせるさまざまな特徴を兼ね備えています。
【特徴その1】
個人が特徴的に使う言葉を分化してデータとして反映することで、職場での行動特性を洞察するヒントを提供します。行動特性と言語特性の鳥瞰図を活用することで、リーダーや社員の「ものの見方や考え方」を理解し、効果的マネジメントやコミュニケーション力向上にも応用できるプログラムです。
【特徴その2】
2001年ベルギーで開発されたiWAM™プログラムは、当初よりグローバルな人材活用のための診断ツールとして各国パートナー間(30か国)での連携を大切にしてきました。 英語・中国語をはじめ、16言語での受検結果はすべて日本語でのデータとして、グローバルな人事戦略に活用していただけます。
■iWAM™プログラムとは・・・
言語科学を応用して、思考スタイルを可視化し、成功知性を活かすことができるプログラム。採用から職場配置、昇進、チーム編成、教育・研修などの人事プロセスを、iWAM™データを使って一元管理が可能になります。
■「iWAM™診断テスト」とは・・・
認知科学を応用して、個人の興味、価値観(職場観や選択の傾向)、動機(行動を起こす元になる欲求や意欲)を測定する総合適性検査です。
WEB上で、職場での行動特性に重点を置いた40問の質問に答えることで、個人分布データを作成します(所要時間約30分)。
iWAM™プログラムでは、抽出された個人分析データを総合的に組み合わせて、組織診断・ハイパフォーマー分析などを行います。
リーダーシップトレーニング、職場でのコミュニケーション力向上や顧客との対話力改善の研修など、用途に応じて活用できるプログラムです。
■概要とねらい
- 働く人々が自分の強みを活かして、よりクオリティーの高い仕事をすることを目的に開発さ れたプログラム
- 48のフィルターが埋め込まれた40の質問に答えていただくことにより、職場における思考やモチベーションの傾向、行動特性が、48の認知フィルターで分析され、可視化される
- 各々の強み、盲点になりがちな点がデータ化され、今後さらに業績をアップさせるために役立つであろう具体的な指標が示される
■受検方法
各社員様に、WEB上で40問の質問に答えていただくだけです(所要時間:30分程度)
※サービス内容によって、個別にスケジュールのお打ち合わせをいたします。
詳しくは、お問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。
■認識パターンとは(48の思考スタイル)
■iWAM™レポート
iWAM™診断テストの企業における活用事例
■チーム分析
「チーム比較レポート」、「チーム分析レポート」を使って、組織の現状分析を行います。
これらのレポートでは、それぞれの「思考スタイル」ごとに、チームの構成員の数値が一覧表になって表示されます。
このレポートを読み解くと、メンバー同士の関係性はもちろんのこと、チーム全体の行動特性が目に見える形で把握できます。
・リーダーとサブリーダーの特性をどのように組み合わせると効果的か
・チーム構成員の強みはどの点か
・盲点となりがちな思考スタイルはどの点か(補強するとすればどの点か)
など、チームを編成する際に必要な指標が得られ、参考資料となります。
組織の抱える課題に応じて、iWAM™マスターが具体的にアドバイス致します。
チームレポート…チーム全体の行動特性と、メンバー同士の関係性がわかります。
(26ページ〜)
■卓越モデル
◆企業が求める理想的な社員像は、企業文化や成長戦略によって大きく異なります。
「卓越モデル」とは、iWAM™プログラムによって各社員の認知フィルターを分析し、蓄積されたデータを統計学と行動分析を駆使して理想的な社員像を可視化したものです。
◆「卓越モデル」を使ってできること
- ・効果的な人材採用・・・採用時の適性検査に活用
- ・効果的な人材育成・・・社員面談や研修などへの活用(各社員に応じた言葉の選択)
- ・モチベーション・コミュニケーション力のアップ研修
- ・最適な配置、チームビルディング・・・人事異動や幹部登用への活用
- ・組織風土改善への客観的データとして活用
■海外での活用例 離職率
・iWAM™を導入した部署 vs 導入しない部署
ベルギーでの2011年の活用例です。ベルギーはEUの中でも特に労働人口が流動的な国の一つです。平均して5つの職業を経験すると言われているベルギー大手の某携帯電話会社で、年間約5,000名がiWAM™を受検しました。iWAM™を導入していない部署の離職率と比較して、iWAM™を導入した部署の離職率は25%も低減されました。企業にとっても、就職する人にとっても、無駄なく本来の力を発揮してもらえる企業風土。今後は益々そのような環境が求められるようになるでしょう。
主な使用企業一覧(順不同)
米国 エネルギー省 / セントルイス大学 / ニューキャッスル大学 / ブリティッシュ航空 / DHL(航空郵便)/ ユーロスター(鉄道)/ VLMエアラインズ(航空)/ エアマイルズ(航空)/ ロイター通信 / シェルグループ (石油) / IKEA (イケア) (家具) / Coca・Cola (コカコーラ) / Pioneer (パイオニア) / ノキア(通信) / エセックス / ジェネラル・ダイナミックス / ジェネラル・アトミックス / USEC / アレクサンダー・マニュファクチャリング / ワイマン・オーガニゼーション / グラクソ・スミスクライン(医療用医薬品)
※国内企業は守秘義務契約のため公開を差し控えております。